速度での分類がわかりづらい・・
カラー複合機のラインナップは各社複雑ですね。
一覧を示すチャートを見ても
似たような型番のものが複数あって
訳わかりません。
あのチャート、素直に
メインのラインナップだけを載せればいいのに
「もうほとんど売られてないが終息はしていないから一応掲載」
「最大A4サイズのモデルでニーズがちょっと違うけど一応掲載」
「実質グラフィック・印刷業界向けオンリーだが・・一応掲載」
というものだからほんとゴチャゴチャ。
まあチャートの話はおいといて
カラー複合機のラインナップは基本的に
「速度」で分類されています。
その「速度」は1分間にA4サイズヨコが
何十枚コピー・プリント出来るか?
という「分速」が指標です。
人数の多いオフィス、使用量の多いオフィスでは
会議資料がすぐ印刷出来て「やっぱり高速機はいいわね」
となりますが
それほど使用頻度の高くないオフィスでは
連続速度はあまり意味がなかったりします。
それよりも最初の一枚目がスッと出てきてほしいですよね。
「分速」に捉われなくても・・・という話を
例としてコニカミノルタC250iという機種とC360iという機種を
取り上げます。
C250iは定価125万円、C360iは定価160万円 と
値段の開きが大きいため
よっぽどモノが違うのだろうなぁ~
と思って「仕様」を見ると
重量も寸法もまったく一緒。
ほぼ連続速度が違うだけなんですが
これ、実はどのメーカーもだいたい似たような
ラインナップであることが多いです。
業界の通例で、例えば「36枚機」を入れ替える際には
どんなに使用量が少なくても
思考停止で後継の最新36枚機を見積りしたり
競合のライバルがいれば、お約束とばかりに
自前の36枚前後の機種の見積をぶつけたりします。
でもあらためてお客さん目線で考えるなら
同じ原稿を何十枚と印刷する機会が明らかに
少ないのであれば
36枚機よりも分速は落ちますが
今の枚数なら分速25枚の機種でも
まったく問題ないですよ、
その分安く上がりますし、
とアドバイスしてあげるのが正解かと。
だって分速以外まったく中身同じですから
高速な機種=高級な機種ではないのです。
・・・すみません 例外もあります
とここまで書いておきながら 富士フィルムの
分速が23枚のApeos Port C2360 と
分速が25枚のApeos C2570 の違いのように
分速わずか2枚の差ながら
廉価版とメイン機種 とはっきり分かれている場合もあります。
仕様を見てもらえば全然違うものであることは明白ですが
わざわざ確認してもいられないですよね。
同様にキヤノン iR-ADV C3730F (分速30枚)
とiR-ADV C5735F (分速35枚)
も一見して 単なる「分速5枚違い」ですが
前者は廉価版
後者は分速35枚・40枚・50枚・60枚と共通の筐体をもつ
メイン機種となっています。
廉価版とメイン機種の分かれ目は・・・
イメージだけで言えば
廉価版=個人事業主・小規模事務所
通常版=中小規模~大規模
おおまかにこうした分類になります。
・・・しかし
小規模だけどたっぷりプリントする事務所もあれば
中小規模だけど極端にペーパーレスな事務所もあるわけで
一概には言えません。
個人的には月に1000枚~1500枚くらいのボリューム、あるいは
それ以下なら廉価版でいいと思います。
もちろん営業マンによっては
「なるべくイイ物を」
「出来る限りクレームをもらわないよう」
ワンランク上の「通常版」をとりあえず提案する人もいるでしょう。
金額に余裕があればそれでもいいと思いますよ。
廉価版と通常版ではラインナップというかメーカーの思惑もあり
仕様が確実に違っていますが
同じ通常版で速度が分速で10枚違い、とか
5枚違い、は正直使っていて違いがわからないと
思います。
仕入れ値がそれだけで10万円ほど違ったりする場合もあるので
値段に反映されて価格差が発生しているようであれば
(小市民の)私としては分速の遅いモデルで十分なのでは?
と思うわけです。
参考になれば幸いです。